「金継ぎってどれくらい時間がかかるの?」は、はじめての方からよく聞かれる疑問です。実作業は短くても、乾燥時間を含めると日数がかかるのが金継ぎです。本記事では、簡単金継ぎ・本漆金継ぎそれぞれの完成までのおおよそのスケジュールを整理しました。時間は器の状態・室温・湿度で変わるため、あくまで目安として、実際はお手元のキットの説明書の指示を優先してください。
この記事でわかること
- 簡単金継ぎのスケジュール(目安:数日)
- 本漆金継ぎのスケジュール(目安:数週間〜)
- 乾燥を早めるコツ・遅らせない環境
簡単金継ぎのスケジュール(目安)
| 日 | 作業 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 1日目 | 接着+パテ盛り(24時間硬化) | 30分 |
| 2日目 | やすり掛け+樹脂塗布+金粉蒔き | 30分 |
| 3日目 | 完全乾燥確認+軽く磨いて完成 | 5分 |
目安:手を動かす時間は1時間前後/完成まで数日。破片の数や欠けの大きさ、室温によって硬化待ちは長くなります。
本漆金継ぎのスケジュール(目安)
| 週 | 主な工程 |
|---|---|
| 1週目 | 麦漆での接着+錆漆での穴埋め |
| 2週目 | 中塗り漆+研ぎ |
| 3週目 | 上塗り漆+金粉蒔き |
| 4週目 | 固着+磨き+完成 |
本漆は「湿度と温度で乾かす」特殊な塗料。ムロ(漆風呂)で適度な湿度と温度を保ち、工程ごとに数日ずつ寝かせながら進めるのが一般的です。工程を重ねるため、器によっては1ヶ月以上かかることもあります。ちなみに金継ぎ教室(漆)では、2〜3個を直すのに最低でも5回ほど(月2回の教室で2〜3ヶ月ほど)かかります。なお、漆は体質によりかぶれることがあるため、手袋を着用して作業してください。
乾燥を早めるコツ・遅らせない環境
- エポキシ系:気温が低いと硬化が遅くなりやすいので、寒い時期は暖かい部屋で。
- 漆系:漆は湿度で硬化するため、乾燥した時期はムロ(段ボール+濡れタオルなど)で湿度を保つのが一般的です。
- 粉末が付かないよう、乾燥中はホコリよけの蓋を。
初心者におすすめのスタート時期
気温・湿度の安定する春と秋が始めやすい季節です。真冬は硬化が遅く、梅雨〜真夏は湿気やほこりに気を遣う場面が増えます。
まとめ
簡単金継ぎは数日、本漆金継ぎは数週間〜数ヶ月が目安。かけられる時間に合わせて方法を選べるのが、現代の金継ぎの魅力です。


