はじめて金継ぎに挑戦する方のために、やり方を工程順にやさしく解説します。ここでは漆を使わない簡単金継ぎ(エポキシ接着剤・パテ+合成樹脂)を基準にご紹介します。手を動かす時間は器の状態にもよりますが1時間前後、硬化待ちを含めて数日が目安です。実際の作業は、お手元のキットの説明書の指示を優先してください。
この記事でわかること
- 金継ぎ全体の流れ(5ステップ)
- 各工程のコツと注意点
- 失敗しないための事前準備
準備するもの
- 破損した器(洗って完全に乾かしたもの)
- エポキシ接着剤(A液・B液)
- エポキシパテ(穴埋め用)
- 耐水性紙やすり #400
- 合成樹脂(仕上げ用)/テレピン油
- 金粉(真鍮粉)
- 面相筆、絵皿
- あると便利:綿棒、マスキングテープ(スタンダード・プロのキットには同梱)
上の基本材料は簡単金継ぎキット(スターター)にまとめて入っています(内容:説明書、面相筆、絵皿、耐水性紙やすり#400、エポキシ接着剤、エポキシパテ、金粉(真鍮粉)、テレピン油、合成樹脂)。
Step1|破片を接着する
エポキシ接着剤の2液を説明書の比率どおりに、絵皿の上でよく混ぜます。割れた面に薄く均一に塗り、破片どうしをゆっくり合わせましょう。手でしっかり押さえ、ズレがないかを確認してからマスキングテープで固定。硬化時間は接着剤の種類や室温で変わるため、説明書の時間を守ります(一般的には一晩〜24時間ほど置くことが多いです)。
コツ:接着剤は少量でOK。多すぎるとはみ出して仕上がりが汚くなります。
Step2|欠けを埋める(パテ盛り)
欠けている部分はエポキシパテで埋めます。指で十分にこねて色が均一になったら、欠け部分に押し込み、周囲よりやや盛り上がるぐらいに造形。こちらも説明書の時間どおり、しっかり硬化させます(一晩〜24時間ほどが目安)。
コツ:指先に水をつけると表面がなめらかに仕上がります。
Step3|やすりで整える
耐水性紙やすり#400を水につけながら、パテの盛り上がりを器の形に沿って削ります。指で触って段差を感じなくなれば完了。削りすぎないよう、少しずつ確認しながら進めましょう。
Step4|継ぎ目に合成樹脂を塗る
絵皿に合成樹脂を少量出し、テレピン油で少し伸ばして筆にとります。継ぎ目の線が細く均等になるように、一筆書きの気持ちですーっと塗ります。失敗したらテレピン油で拭き取り、やり直せます。
Step5|金粉(真鍮粉)を蒔く
塗った樹脂が半乾き(指に付かずにしっとりしている状態)になったら、真鍮粉を筆で優しく乗せるようにまぶします。余った粉は筆で集めて再利用できます。説明書の時間どおりしっかり乾燥させたら(目安は一晩〜24時間ほど)、余分な粉を払って完成です。
コツ:粉はケチらずたっぷり。足りないと継ぎ目の色ムラが残ります。
失敗しないためのポイント
- 器は必ず完全に乾かしてから作業する
- 気温が低いと硬化が遅くなりやすい。寒い時期は暖かい部屋で
- 筆はテレピン油でその都度洗う
- 一気に仕上げようとせず、乾燥時間を守る
より詳しい注意点は金継ぎでやってはいけないNG行動で解説しています。
まとめ
金継ぎのやり方は「接着→穴埋め→研磨→塗布→金蒔き」の5ステップ。硬化を待つ時間を除けば、手を動かす時間は1時間前後が目安です。不安な方は、講師と一緒に進める簡単金継ぎワークショップから始める方法もあります。


