「このお皿、金継ぎできますか?」——器を割ってしまったとき、最初に気になるのがここではないでしょうか。素材・形・用途によって難易度は大きく変わります。本記事では陶器・磁器・ガラス・漆器など素材別に、金継ぎとの相性の目安を解説します。
この記事でわかること
- 素材別の相性
- 形・用途による難易度
- やっておきたい事前チェック
素材別の相性
| 素材 | 相性 | 特徴 |
|---|---|---|
| 陶器(土もの) | ◎ | 吸水性があり金継ぎ相性◎。伝統的 |
| 磁器(石もの) | ○ | 表面が硬く滑らかなので接着に工夫が必要 |
| ガラス | △ | 接着はできても透明感は戻らず、難易度が高い。金継ぎラウンジの漆の教室ではガラスは対象外 |
| 漆器 | ○ | 漆同士の親和性は高いが色調整が難しい |
| 木製の椀 | ○ | 木の収縮に注意 |
| プラスチック | × | 接着剤が密着しにくく非推奨 |
形による難易度
- 平皿:接着面が見やすく一番簡単
- 湯呑・茶碗:曲面が多く中級者向け
- 急須・注器:細い注ぎ口が割れている場合は難しい
- 立体オブジェ:バランスを取るために仮固定工夫が必要
用途による注意点
- 食事用:材料の表示を確認し、電子レンジ・食洗機を避けて使う(詳しくはこちら)
- 装飾用:自由な色粉で遊べる
- 花器:水に長く触れるため、継ぎ目の状態をこまめに確認する
- 茶道具:伝統的な本漆の金継ぎが選ばれることが多い
事前に確認すべき3ポイント
- 破片がすべて揃っているか(紛失がある場合はパテ盛りで形を作る)
- 汚れ・油が残っていないか(アルコール拭きで脱脂)
- ひび割れが新たに広がっていないか(微細な割れは要早期対応)
難しい器の「呼継ぎ」という技法
破片が見つからない場合、呼継ぎ(よびつぎ)という技法があります。別の器の破片を接ぎ合わせて修復する伝統技で、異素材の交差がかえって美しい景色になります。慣れてきた方の次の挑戦としておすすめです。
まとめ
金継ぎは陶器・磁器を中心に、多くの器と相性のよい技法です。素材と形を知って選べば、はじめての一個目も進めやすくなります。最初は小さな欠けや、破片の少ない平皿から始めるのがおすすめです。


