失敗の多くは「知らないうちにやってしまうNG行動」から生まれます。この記事では、金継ぎ初心者が特に気をつけたい作業前・作業中・仕上げ後のNGを、理由と一緒に整理しました。ひとつずつチェックしておけば、器を傷めず、気持ちよく続けられます。
この記事でわかること
- 作業前のNG(器の扱い)
- 作業中のNG(素材・安全)
- 仕上げ後のNG(使い方・洗い方)
【作業前】器に関するNG
NG1|割れた破片を瞬間接着剤でとりあえず止める
瞬間接着剤は表面にのみ作用し、強度も色合いも金継ぎに不向きです。金継ぎ前に接着してしまうと、はがす工程が増え、かえって手間に。
NG2|濡れた器のまま作業する
接着剤・パテの硬化が弱くなります。洗ったら一晩以上しっかり乾かし、継ぐ面の油分も拭き取っておきましょう。
【作業中】素材に関するNG
NG3|素手で天然漆をさわる
漆は体質によりかぶれることがあります。本漆金継ぎでは手袋を必ず着用し、肌に付かないよう長袖で作業しましょう(漆金継ぎ スターターセットには手袋が付属しています)。
NG4|換気をせずに合成樹脂・テレピン油を使う
テレピン油はにおいが出るため、窓を開けるなど換気をしながら作業しましょう。
NG5|食卓の上でそのまま作業する
パテや樹脂が落ちると家具を汚すことがあります。新聞紙やブルーシートを敷きましょう。
【仕上げ後】使用時のNG
NG6|電子レンジ・オーブンに入れる
継ぎ目は熱に強くありません。金継ぎした器は電子レンジ・オーブンには入れないでください(当店のワークショップでも、電子レンジ・食洗機は使用不可とご案内しています)。
NG7|食洗機で洗う
高温や強い洗剤は継ぎ目を傷める原因になります。中性洗剤で手洗いするのがおすすめです。
NG8|長時間水に浸す・つけおき洗い
継ぎ目に水分が染み込む恐れがあり、強度低下の原因に。
NG9|硬いスポンジ・クレンザーでゴシゴシ洗う
金粉部分が剥がれる恐れ。柔らかい布で優しく拭くのが基本です。
NG10|強い酸・油・熱い料理に使う(簡単金継ぎの場合)
簡単金継ぎで直した器は、酢の物・揚げ物・熱々のスープには向きません。干菓子や小物入れ、花器など「乾き物・常温」の用途から使うのがおすすめです。詳しくは金継ぎした器は食器として使える?。
まとめ
金継ぎは、やってはいけないことを知っておけば、落ち着いて楽しめる手仕事です。器への敬意と、道具への配慮を忘れずに、長く楽しんでいきましょう。


